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photographer kawachang

Twitter @kawachang4646

弥終

 

鳴り止まない音 耳を塞ぐ振り 生きる事だけを考えていた

私の愚痴など風に泳がせて 金色の髪をなびかせていた

 

遥かな旅の弥終 誰もがたどり着く所

雪の空 踊る二人

泣いた後 見て触れた物が

「君の全てだ」と答え合わせした

遠い過去 今を縛っても 真っ白な景色の中でなら

意味の無い言葉など無いと

受け取れる気がした

 

挟んでいたページ 終わりに近づき

栞が意味を無くしていく

螺旋階段の途中でビバーク 慣れる事の無い暗闇の中

重ねた指はどちらの

物かも分からなくなるほど手を繋いで 

 

澄み渡る 星降る夜に 溶け合った二人の世界は

「最高だったね」と答え合わせした

温めたコーヒーを飲んで

あなたの事だけを考えた

最後の月が消える頃に 読み終えた本は雪に返した

繋がった世界とあなたに 肩を寄せ眠るの

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