ソプラノ

 

どしゃぶりずっとこんなだっけ

最後に見た太陽いつだ

劣等感 焦燥感 いっそう

募る事ばかり

報われなくて ずっと噛んだ

味のない夢 飲み込んだ

全部 自分ってわかったから

あなたの事も傷つけた

​

流れない涙が

心で、ひたすら、溜まっていく

​

降りしきる雨 振り解けないほど

今も私はまだ強くなれなくて

下がっていく体温 震える手に

抱くのは ただ一つだけ

​

半端な覚悟を打ち付けて

鍛えに練ってもなまくらだった

疾走感 停滞感 何度でも

繰り返す事ばかり

救われたいって願っていた

あなたの今日も奪ってやる

なんてこと言いかけて

やっぱやめってなった日々

 

「無駄などない」など

気休め？それでも信じてやれ

　

叩きつける風、打ちのめされるけど

水たまり蹴る足  心連れて先へ行く

悲哀、嫉妬、醜い全部を飲み込んで

痛くてもまだ覚えてる

 

雨に鳴く声 掻き消されそうでも

掌にある熱 まだ熱く通っている

熱い 熱い 熱い 熱い 

沸騰する 傷口 その声と今

 

降りしきる雨 未だ止まないけど

あなたに習って逸らさずに受け止めて

食らい付け足はまだ蹴り出せる

抱くのは ただ一つだけ